暗号資産マーケットウォッチ:変動性、マクロ圧力、今後の展開

暗号資産マーケットウォッチ:変動性、マクロ圧力、今後の展開

ビットコインの荒れた1週間:テクニカル分析

またしても10%の値動きがあった1週間。ビットコインは10万7000ドル付近まで上昇した後、9万8200ドルまで急落しました。オプション満期に伴う典型的なボラティリティです。チャートは終値の勢いが弱く、トレーダーたちはより明確なシグナルが出るまで様子見モードです。一方、ETHも巻き込まれ、ハリケーン中のヨーヨーのように2200~2500ドルの間を行き来しています。

地政学と金融政策が交差する時

中東情勢がスパイスを加えました。イランの核施設周辺での軍事的緊張です。金のような安全資産とは異なり、BTCはリスク資産としての本質を露呈し、株式と共に下落しました。FRB議長パウエルは『データ依存』というマントラを維持しつつ、利下げ期待を先送り。つまり、当面は流動性の蛇口が閉められたままということです。

規制というチェス盤

ワシントンではGENIUS法が上院のハードルをクリアし、ステーブルコインが規制の枠組みに入ることになりました。欧州ではMiCA(仮想通貨規制枠組み)がゆっくりと実施に向かっています。業界の法的基盤はゆっくりですが確実に形作られつつあります…ただし、明確さを求めるなら息を止めて待つのはやめた方がいいでしょう。

注目すべき機関投資家の動き

ブラックロックの暗号資産ETF構想や『ビットコイン戦略的準備金』のうわさから、伝統的な金融機関が単なる興味本位ではなく、本格的に参入していることがわかります。賢いお金は長期的なゲームをプレイしている一方で、個人投資家は週単位のボラティリティに翻弄されています。

プロからのアドバイス: この市場でトレードするなら胃薬を多めに持参してください。投資するならツイートではなく年単位で時間軸を考えましょう。

ColdChartist

いいね40.22K ファン2.09K
オーパラス